季節が変わるとたくさんの新しいドラマが放映されます。そのうちの医療ドラマはたいてい高視聴率を取っています。医療ドラマがなぜ高視聴率なのか。それは、どんなにお金があっても心がけが良くても、病気になる時はなり治らない時は治らないという、なんとも言えない理不尽さをみんなが感じるからつい見てしまうのでしょう。

 「生老病死」は決してひと事ではないので、医療関係者であっても、医療ドラマを見ては感動し、時には涙を流します。つい感情移入してしまい、「眼科じゃなく産科医になればよかったなぁ」とか

「離島で人にために尽くしたい」とか、結構真剣に考えてしまうことも。医療ドラマを見て医師になりたいと思う子供もいるだろうし、進む科を決める医学部生もいると思います。

 ドラマですので、事実とは違うところがいっぱいあります。いくら腕が良くても心臓外科医が脳腫瘍の手術をすることはあり得ないし、「私、失敗しないので」と言い切れる外科医はいません。医療関係者ならギャグで済むところが世間に誤解を与えて問題になることも。今やっている医療ドラマでは治験コーディネーターが医師に高額のご接待をするシーンがあり、学会がTBSに抗議する事態に。現実は高額ご接待も金品授受も無いので念のため。